「信州ブランドフォーラム」は、2004年に長野県デザイン振興協会が発起人となり、県の主要経済4団体(県経営者協会、県商工会議所連合会、県中小企業団体中央会、県商工会連合会)と共に「信州デザインフォーラム」としてスタートしました。
翌2005年、長野県と信州大学もそこに加わり、県下産・学・官が協調して開催する体制が整い、その折に「信州ブランドフォーラム」と改称して今日に至ります。
長野県をはじめとする各地方経済は、グローバル化を背景とする急激な構造変化で大変厳しい状況にあり、今後への閉塞感も未だ強く残っています。そしてそれを打開するには、従前の中央や大手に依存するのみならず、自らブランドを掲げて他との違いや優位性を明らかにし積極的に市場に打って出る、そんな自立的なやり方が求められています。そしてそれを地域ぐるみで実践して体質を変えて行くこと、それが特に大切になります。また、これによって地域産業の中に地元のデザインへのニーズが生まれ、役立つ機会も増えることになります。
「信州ブランドフォーラム」は、長野県下にこのようなコンセンサスの形成を拡げ、体質変革の力を生み出す〝学びの場〟であり〝出会いの場〟です。そして、回を重ねる毎その趣旨は確実に浸透しつつあり、長野県全体でブランドづくりを進める唯一の催しとなっています。